【水感知機能付き膨張式救命胴衣(ライフジャケット)メンテナンス】車内で乾かしてたら膨張しちゃったのでボンベキット交換してみました!
- 公開日
- 2019年09月18日 14:18:34
- カテゴリー
- スタッフ雑記
釣行に行くため車に向かうと車内には見たことのない黄色い物体が…
その正体は車内で乾かしていた膨張式救命胴衣が膨張して飛び出た気室布でした…
新しい救命胴衣を買おうか悩みましたがボンベキットを買って交換してみました!
- 国土交通省が行う型式承認試験及び検定への合格の印“桜マーク”のある救命胴衣(ライフジャケット)のタイプ
- 救命胴衣(ライフジャケット)の方式
- 膨張式救命胴衣(ライフジャケット)の形状
- 水感知機能付き膨張式救命胴衣(ライフジャケット)と手動膨脹式救命胴衣(ライフジャケット)の違い
- いよいよ膨張した救命胴衣(ライフジャケット)のボンベキット交換(BLUESTORM TK-5120RS型 18UML MK5ci KIT)
- まとめ
車で膨張した救命胴衣(ライフジャケット)を見た時は驚きましたね…
なんだかんだで膨張式救命胴衣が膨張したのを見たのは始めてでした…
車内で乾かすのが悪いでし…
きっと説明書とかに車内は駄目って書いてあるでしよ…
説明書は捨てちゃいましたね…
今更ですがメーカーさんのサイトに保管の仕方、書いてありましたね…
保管上のご注意
膨張しちゃったってことは新しい救命胴衣を買わないと駄目でしか?
予定外の出費がと悩みましたが…
いろいろと調べてみたら気室布に損傷等なければボンベキット交換するだけでいいみたいですね!
それはよかったでしな!
でもボンベキット交換って難しくないんでしか?
ということで今回は救命胴衣(ライフジャケット)のボンベキットの交換を紹介したいと思います!
また、遊漁船に乗る方向けの救命胴衣関連の情報も載せておきます!
国土交通省が行う型式承認試験及び検定への合格の印“桜マーク”のある救命胴衣(ライフジャケット)のタイプ
もうほとんどの方がご存知かと思いますが、国土交通省の船舶職員及び小型船舶操縦者法施行規則の一部を改正したことにより、2018年(平成30)年2月からすべての小型船舶の乗船者に国の安全基準への適合(桜マーク)が確認された救命胴衣(ライフジャケット)の着用が義務化されました。
なお、違反による罰則は2022年(令和4年)2月から違反した船長に対し違反点数2点が付され、再教育講習を受講が必要になります。
国土交通省の情報によると救命胴衣(ライフジャケット)着用の有無による海中転落時の生存率は…
非着用時は生存率27%、着用時は生存率60%だそうです!
約2倍も違うんでしな!
これは絶対救命胴衣着た方がいいでしな!
そういえば義務化された前後は“桜マーク”があるTYPE Aの救命胴衣が品薄になりましたね!
TYPE Aってなんでしか?
TYPEによって乗船可能な小型船舶が変わりますね!
タイプ | 乗船可能な小型船舶 |
TYPE A | すべての小型船舶 |
TYPE D | 沿岸区域、限定沿海区域、平水区域を航行する 旅客船または漁船以外の小型船舶 |
TYPE F | 沿岸区域、限定沿海区域、平水区域を航行する 浮沈性能、緊急エンジン停止スイッチ、ホーンを有した 旅客船または漁船以外の小型船舶(水上バイク等) |
TYPE G | 湾内や湖川を航行する 浮沈性能、緊急エンジン停止スイッチ、ホーンを有した 旅客船または漁船以外の小型船舶(水上バイク等) |
※磯等渡しの場合は、浮力を有する釣り専用の安全装具(フローティングベスト)で代替可能です(小児を除く)
TYPE Aの特徴
すべての小型船舶で利用可能なTYPE Aの救命胴衣(ライフジャケット)は下記の特徴があります。
- 救命胴衣(または気室布)が黄色、オレンジ色等の発見されやすい色
- 浮力が7.5kg以上(体重40kg未満の小児用は5kg以上、体重15kg未満の小児用は4.0kg以上)
- サーチライトなどを反射する反射材が付いている
- ホイッスル(笛)を付属
TYPE Dの特徴
沿岸区域、限定沿海区域、平水区域を航行する旅客船または漁船以外の小型船舶で利用可能なTYPE Dの救命胴衣(ライフジャケット)は下記の特徴があります。
- 救命胴衣(または気室布)の色の制限なし
- 浮力が7.5kg以上(体重 40kg未満の小児用は浮力 5kg 以上、体重 15kg未満の小児用は浮力 4.0kg以上)
- サーチライトなどを反射する反射材が付いている
- ホイッスル(笛)を付属
TYPE Fの特徴
沿岸区域、限定沿海区域、平水区域を航行する浮沈性能、緊急エンジン停止スイッチ、ホーンを有した旅客船または漁船以外の小型船舶(水上バイク等)で利用可能なTYPE Dの救命胴衣(ライフジャケット)は下記の特徴があります。
- 救命胴衣(または気室布)の色の制限なし
- 浮力が7.5kg以上(体重 40kg未満の小児用は浮力 5kg 以上、体重 15kg未満の小児用は浮力 4.0kg以上)
TYPE Gの特徴
湾内や湖川を航行する浮沈性能、緊急エンジン停止スイッチ、ホーンを有した旅客船または漁船以外の小型船舶(水上バイク等)で利用可能なTYPE Dの救命胴衣(ライフジャケット)は下記の特徴があります。
- 救命胴衣(または気室布等)の色の制限なし
- 浮力が5.85kg以上(小児用なし)
遊漁船に乗るアングラーの方はTYPE Aを買っておけばどの小型船舶にも対応出来るので安心ですね!
なるほどでし!
救命胴衣(ライフジャケット)の方式
救命胴衣(ライフジャケット)の方式は様々ありますがここでは遊漁船でよく見かける2つの方式を紹介します。
膨張式
膨張式の救命胴衣(ライフジャケット)は炭酸ガスなどを利用して気室布を膨張させて浮力を得る方式です。
釣具屋さんで置いてある救命胴衣(ライフジャケット)はほとんど膨張式となっています。
遊漁船に救命胴衣(ライフジャケット)を持参している方はほぼ膨張式を使ってますね!
膨張式のメリット
- 通常時は浮力体である気室布が折りたたまれて収納されており、コンパクトで動きの妨げにならない
- コンパクトなので暑い夏でも快適
膨張式のデメリット
- 定期的に炭酸ガスのボンベやセンサーカートリッジの交換が必要
- ボンベやセンサーカートリッジの接続不良などで気室布が膨張しない場合がある
- 固定式に比べて高価
固型式
固型の浮力体を使ったシンプルな方式の救命胴衣(ライフジャケット)です。
遊漁船に救命胴衣(ライフジャケット)を借りる時に固定式の場合が多いです!
固型式のメリット
- 浮力体が固型なのでいつでも浮力が得られる
- 浮力体が固型なのでメンテナンスが楽
- 膨張式より安価
固型式のデメリット
- 浮力体が固型で大きく動きにくい
- 面積が大きく通気性もないので夏は暑い
膨張式救命胴衣(ライフジャケット)の形状
膨張式救命胴衣(ライフジャケット)の形状は主に3つのタイプがあります。
首掛け(サスペンダー)タイプ
首掛け(サスペンダー)タイプの救命胴衣(ライフジャケット)はUの字を逆さにした形状をしており、首から掛けて腰にあるベルト止めるタイプの救命胴衣(ライフジャケット)です。
これから紹介する形状の中でもっとも体にフィットするタイプです。
気室布が膨張した時の形状もUの字を逆さにした形状です。
首掛け(サスペンダー)タイプのメリット
- 首と腰部分で固定するので安定している
- 空気室もUの字を逆さにした形状をしているので水に浮いた際に首を支えてくれる
首掛け(サスペンダー)タイプのデメリット
- 他の形状と比べて大きいのでかさばる
- 他の形状と比べて締めつけ感がある
ウエストベルトタイプ
ウエストベルトタイプは腰に巻き付けたベルトの後ろの腰部分にIの字に折り畳まれた気室布があるタイプの救命胴衣(ライフジャケット)です。
首掛け(サスペンダー)タイプよりもコンパクトなタイプです。
気室布が膨張した時の形状は浮き輪の様に腰に巻き付くようなものや、Uの時タイプのものがあります。
ウエストベルトタイプのメリット
- 腰に巻くだけなので動きが制限されない
- コンパクト
ウエストベルトタイプのデメリット
- 腰部分に気室布やボンベが来るので仰向けに寝る時に邪魔になる
- 腰にベルトのみなのでずり下がりやすい
ウエストポーチタイプ
ウエストポーチタイプは腰に巻き付けたベルトにウエストポーチが付いたタイプの救命胴衣(ライフジャケット)です。
首掛け(サスペンダー)タイプよりもコンパクトなタイプです。
気室布が膨張した時の形状はサスペンダータイプや浮き輪タイプのものがあります。
他のタイプとの大きな違いは落水後、膨張した気室布を自分で身に着けなくてはならない点です。
ウエストポーチタイプのメリット
- 腰に巻くだけなので動きが制限されない
- コンパクト
ウエストポーチタイプのデメリット
- 落水後、膨張した気室布を自分で身に着けなくてはならない
- 腰にベルトのみなのでずり下がりやすい
水感知機能付き膨張式救命胴衣(ライフジャケット)と手動膨脹式救命胴衣(ライフジャケット)の違い
水感知機能付き膨張式救命胴衣(ライフジャケット)
水感知機能付き膨張式救命胴衣(ライフジャケット)とは落水時にセンサーカートリッジが水に反応して気室布を膨張してくれるタイプの救命胴衣(ライフジャケット)です。
もしもセンサーカートリッジが水に反応しなかった時用に手動用作動索も付いています。
水感知機能付き膨張式救命胴衣(ライフジャケット)のメリット
- もし落水してパニックになっても自動で膨張してくれる(動作しない場合あり)
水感知機能付き膨張式救命胴衣(ライフジャケット)のデメリット
- 乗船中の波飛沫や雨などで誤動作(膨張)することがある
- 保管場所や保管方法によって誤動作(膨張)することがある
- センサーカートリッジに使用期限があり交換が必要になる
手動膨脹式救命胴衣(ライフジャケット)
手動膨脹式救命胴衣(ライフジャケット)は水感知機能がなく、自分で手動用作動索を引いて膨張させる救命胴衣(ライフジャケット)です。
手動膨脹式救命胴衣(ライフジャケット)のメリット
- 乗船中の波飛沫や雨などで誤動作(膨張)しない
手動膨脹式救命胴衣(ライフジャケット)のデメリット
- どんな状況でも自分で作動索を引いて膨張させなくてはならない
昔、小学生の頃に自分の背丈より少し深いプールで溺れかけてパニックになったので私は水感知機能付き膨張式救命胴衣を選びました!
いよいよ膨張した救命胴衣(ライフジャケット)のボンベキット交換(BLUESTORM TK-5120RS型 18UML MK5ci KIT)
今回、救命胴衣(ライフジャケット)のボンベキット交換を行うのはBLUESTORM TK-5120RS型になります。(ボンベキットは18UML MK5ci KIT)
もしご自身の所有している救命胴衣(ライフジャケット)のボンベキット交換を行う場合は各メーカーのサイト等にて適合キット、交換方法を参照下さい。
また、膨張後にボンベキット交換を行う際には気室布に穴や損傷が無いことを確認して下さい。
ボンベキット交換は自己責任となります。
だいぶ前置きが長かったでしがやっと本題でしか…
なのでテンポよくボンベキット交換方法を紹介したいと思います!
BLUESTORM TK-5120RS型の装備品の紹介
テンポよく交換するんじゃないでしか?
こんな機会が無い限り、救命胴衣の中を覗くこともないのでせっかくなので紹介します!
新しいボンベキットを入手して交換作業開始!
まずは上記画像の赤矢印のインジケーターの色を確認して下さい!
画像では両方赤色になってますが、正常の状態は2つとも緑色となります。
膨張した場合は両方赤色またははボンベ側のみ赤色となっていると思います。
もし、膨張したことがなく赤色となっている場合は、センサーカートリッジまたはボンベが緩んでいる可能性があるので、緩んでないか確認してください。
緩みもなくインジケーターが赤色になっている場合はセンサーカートリッジまたはボンベ(赤色になっている側のパーツ)が壊れているので交換が必要になります。
インジケーターが赤い場合は新しいボンベキットを入手して下さい。
釣具屋さんに置いてないことも多いのでネットで入手するのが1番楽かもしれません!
近所の釣具屋さんになかったので私はamazonで買いました!
ボンベキットを交換する前に手動用レバー(画像の赤矢印部分)の位置を確認して下さい。
手動用レバーが引かれた状態の場合は正常な位置に戻してから作業を行って下さい。
ボンベに問題ない状態で、手動用レバーが正常な位置から動かすと膨張してしまうのでご注意下さい!
ここまで来たらあとは気室布を折り畳んでしまうだけです!
作業は5〜10分で終わるくらい簡単な作業でした!
ちなみにBLUESTORMさんのサイトにボンベキット交換作業の動画を公開しています。
交換用ボンベキット対応表
※ページの下の方に動画があります。(他の製品のも)
動画があるとわかりやすいでしね!
まとめ
膨張式救命胴衣(ライフジャケット)は1度膨張してしまっても気室布に問題なければボンベキットを交換することで再利用可能でした!
いざという時に膨張しないなんてことがないように定期的にメンテナンスするでし!