【小ネタ】ベイトリールがバックラッシュする原因を考えてみよう!

【小ネタ】ベイトリールがバックラッシュする原因を考えてみよう!

公開日
2020年04月11日 21:36:16
カテゴリー
スタッフ雑記

3回目の小ネタです!
今回はベイトキャスティングでの最大の悩みであるバックラッシュの原因を考えてみたいと思います!
原因がわかれば対処もしやすくなると思うのでぜひご覧あれ!

  1. スピニングリールとベイトリールのライン放出の違い!
    1. スピニングリールのライン放出
    2. ベイトリールのライン放出
  2. ベイトリールのブレーキシステム
    1. メカニカルブレーキ
    2. 遠心ブレーキ
  3. 身近で最強のブレーキは…
  4. タイプ別のバックラッシュの原因と対策
    1. タイプ1 サミングを行わなかった場合
      1. バックラッシュの原因
      2. バックラッシュの対策
    2. タイプ2 リリース直後のバックラッシュ
      1. リリース直後のバックラッシュの原因
      2. リリース直後のバックラッシュの対策
    3. タイプ3 リリース後にバックラッシュ
      1. リリース後にバックラッシュの原因
      2. リリース後にバックラッシュの対策
  5. まとめ

小ネタ3回目はベイトリールがバックラッシュする原因でしか!

練習をたくさんしてバックラッシュしないようにすることも大事ですが
バックラッシュする仕組みを理解すればより快適なキャスティングが出来ますからね!
タイプ別のバックラッシュ回避方も紹介しますよ!

スピニングリールとベイトリールのライン放出の違い!

形の違いはわかるでしがライン放出の違いってなんでしか?

ライン放出つまりキャスト時にどうやってラインが出ていくかってことですね!

スピニングリールのライン放出

キャストで飛んでいったルアーがスプールに巻き付いたラインを引っ張ることでライン放出されます!
キャストで飛んでいったルアーがスプールに巻き付いたラインを引っ張ることでライン放出されます!

ラインはスプールに巻き付いているだけなのでほぼ抵抗無くライン放出されます!
抵抗がほぼ無いので軽量なルアーも問題なく飛んで行きます!

トラブルレスでしね!

まぁ着水後のラインスラッグや軽量ルアーを低速巻きなどでラインテンション無く巻いていると
キャスト時にラインがドバって出てバックラッシュやエアノットが起きてしまう場合がありますね!
まぁベイトリールに比べればバックラッシュ率はかなり低いです!

ベイトリールのライン放出

キャストで飛んでいったルアーがラインを引っ張ることでスプールが回転してライン放出されます!
キャストで飛んでいったルアーがラインを引っ張ることでスプールが回転してライン放出されます!

今回は説明しやすいように下記のように呼びます!

リールの外のライン放出を
“ルアー側ライン放出”(写真内青矢印)

リール内のスプールからのライン放出を
“スプールライン放出”(写真内赤矢印)

リールの外と中でしな!
ベイトリールはスピニングリールと違ってスプールも一緒に回転するでしな!

そうです!
重たいスプールを引っ張って回転させなきゃいけないので軽量ルアーだと飛びにくいんです!
まぁフィネス用リールはスプールを軽くしたりして軽量ルアーでも飛ばせるようにしてます!

んで軽量ルアーを飛ばしにくいのはわかったでしが…
ルアー側ライン放出とスプールライン放出はどういう関係があるでしか?

いいところに気づきましたね!
ルアー側ライン放出量とスプールライン放出量のバランスが崩れると…

バックラッシュが起こります!
バックラッシュが起こります!

バッ… バックラッシュ…
バランスが崩れるってどういうことでしか?

基本的に
ルアー側ライン放出量 >= スプールライン放出量ならバックラッシュは起こりません!

ただし
ルアー側ライン放出量 < スプールライン放出量だとリール内のラインの行きどころが無くなってバックラッシュします!

なるほどでしね…
でもスプールはルアー側ライン放出で引っ張られて回転してるからスプールライン放出量がルアー側ライン放出量を超えることはなさそうな気もするでしが…

スプールがルアー側ライン放出で引っ張られて回転するのは初動時のみですね!
スプールはボールベアリングで支えられているので初動後はしばらくは勝手に回転します!

じゃあルアーが速度を落とさずにずっと飛び続ければいいでしな!

理論上はそうなりますが…
地球には重力もありますし、向かい風等もあるのでルアーは必ず失速します。
なのでベイトキャスティングは風に弱いって言われてますね…

ベイトリールのブレーキシステム

ルアーは必ず失速…
打つ手なしでしかね…

打つ手はありますよ!
そこで登場するのがベイトリール独自ののブレーキシステムです!

メカニカルブレーキ

赤矢印のつまみがメカニカルブレーキ
赤矢印のつまみがメカニカルブレーキ

メカニカルブレーキはスプールを押さえつけて回転にブレーキを掛けるベイトリール独自のブレーキシステムです!
メカニカルブレーキを締めすぎるとスプールが回転しなくなるので注意が必要です。

昔、まだベイトリール使ったこと無い頃に釣具屋さんに展示してあったベイトリールのメカニカルブレーキ締めすぎてハンドルが回らなくなった時は焦りましたね…

それはどうでもいい話でしが…
メカニカルブレーキを掛けるとどうなるでしか?

メカニカルブレーキの強弱可動域イメージ メカニカルブレーキを掛けることでキャスト全体でライン放出量を抑えます
メカニカルブレーキの強弱の可動域イメージ
メカニカルブレーキを掛けることでキャスト全体でライン放出量を抑えます

全体的にライン放出量を抑えてバックラッシュを防げますがルアーが飛ばなくなります!
私は基本的にスプールがガタつかないゼロポジション(メカニカルブレーキがほぼ掛からない)にしてます!

ゼロポジションにしちゃメカニカルブレーキが付いてる意味がないようなきもするでしが…
どういう時に使うでしかね?

シーバスジギングや青物ジギング、タイラバなどフォールの釣りでよく使いますよ!
メカニカルブレーキでフォールスピードが変わるので重宝します!
あとはベイトキャスティングに慣れてない人には有効ですね!

遠心ブレーキ

遠心ブレーキは赤矢印のブレーキシューと青矢印のブレーキパイプで構成されています
遠心ブレーキは赤矢印のブレーキシューと青矢印のブレーキパイプで構成されています

スプールが一定以上の回転をすると遠心力で赤矢印のブレーキシューが倒れてブレーキ接触部分が起き上がり、青矢印のブレーキパイプに接触してスプールの回転を抑えます。
ブレーキシューはそれぞれON/OFFが可能でブレーキ力を調整出来ます!

ON/OFF出来るのはいいでしがルアーチェンジする度にフタ開けるの大変でしな…

大丈夫ですよ!
キャスティング用ベイトリールには…

写真がブレてますが赤矢印の外部ブレーキダイヤルでも遠心ブレーキ調整が出来ます!
写真がブレてますが赤矢印の外部ブレーキダイヤルでも遠心ブレーキ調整が出来ます!

外部ブレーキダイヤルを回すとブレーキパイプが上下して遠心ブレーキを調節出来ます!
ブレーキシューで基本設定をしてルアーウェイトや風などの状況に合わせて外部ブレーキダイヤルを調整する感じです!

遠心ブレーキの強弱の可動域イメージ スプールがある一定の回転スピードになるとブレーキが効きはじめ高回転時はさらにブレーキ力が強くなる
遠心ブレーキの強弱の可動域イメージ
スプールがある一定の回転スピードになるとブレーキが効きはじめ高回転時はさらにブレーキ力が強くなる

キャスト直後から中盤にかけてブレーキが掛かるイメージですかね!

身近で最強のブレーキは…

メカニカルブレーキは全体にブレーキが掛かって飛ばなくなっちゃう…
遠心ブレーキは高回転時のみだし…
となるとやっぱり電子制御のDCブレーキが最強でしかね…

確かにDCブレーキは優秀ですが…
他に身近で最強のブレーキがあるんです!

身近で最強のブレーキなんてなんでしか?

1発目の小ネタを見てくれた方はもうお気づきかと思いますが…
身近で最強のブレーキそれは親指です!

思い出したでし!
親指でフェザリングサミングでしな!

御名答!
そうです親指でフェザリングとサミングを習得すれば誰でも最強のブレーキを手に入れられるのです!
なのでベイトキャスティングの練習をしよう!なのです!

タイプ別のバックラッシュの原因と対策

さぁここからが本題です!
タイプ別のバックラッシュの原因と対策を見ていきましょう!
まずはバックラッシュ無しの通常のキャストのイメージ図を見ていきましょう!

ルアー側ライン放出に少し遅れてスプールライン放出がついて行くイメージ スプールライン放出量が少し上回る場面もありますがバックラッシュには至りません
ルアー側ライン放出に少し遅れてスプールライン放出がついて行くイメージ
スプールライン放出量が少し上回る場面もありますがバックラッシュには至りません

ルアー着水時は一気にルアー側ライン放出量が無くなるので着水前にサミングすることが大事です!

タイプ1 サミングを行わなかった場合

1番分かりやすく誰もがはじめに経験するであろうノーサミングでのバックラッシュ…
1番分かりやすく誰もがはじめに経験するであろうノーサミングでのバックラッシュ…
バックラッシュの原因

これは明解なタイプのバックラッシュの原因ですね!
ルアーが着水してルアー側ライン放出量が0になったのにスプール放出が止まらないからバックラッシュを起こすタイプです!

これはボクでも対策がわかるでし!

バックラッシュの対策

このタイプのバックラッシュは着水前にサミングでスプールの回転を止めて下さい!
着水前であればどのタイミングでもサミングしても問題ないので勇気を持ってサミングして下さい。
メカニカルブレーキを強めにしておけばバックラッシュは軽減出来ますがメカニカルブレーキだけではバックラッシュを止めることは難しいと思います!

タイプ2 リリース直後のバックラッシュ

遠くに飛ばそうとキャストで力みすぎて起こりやすいのがリリース直後のバックラッシュ…
遠くに飛ばそうとキャストで力みすぎて起こりやすいのがリリース直後のバックラッシュ…
リリース直後のバックラッシュの原因

このタイプのバックラッシュは遠くに飛ばそうとキャストで力みすぎて起こりやすいバックラッシュですね…
スピニングリールから入った人が陥りやすいバックラッシュですかね…

リリース直後のバックラッシュの対策

対策は力まずにルアーを送り出すイメージでキャストして下さい!
親指でフェザリングをしてラインが暴れだしたらフェザリングを強めてバックラッシュを回避しましょう!
また、遠心ブレーキがかなり有効になりますのでルアー毎にこまめに外部ダイヤルを調整しましょう!

タイプ3 リリース後にバックラッシュ

ビックベイトやジョイント系の空気抵抗が大きいルアーや向かい風などで起こりやすいのがリリース後のバックラッシュ…
リリース後にバックラッシュの原因

このタイプのバックラッシュはビックベイトやジョイント系の空気抵抗が大きいルアーや向かい風などで起こりやすいバックラッシュです…

リリース後にバックラッシュの対策

風の影響が少ないサイドキャストやフリッピングなどで対処しましょう!
親指でフェザリングをしてラインが暴れだしたらフェザリングを強めてバックラッシュを回避しましょう!

まとめ

今回で3回目連続のベイトキャスティングに関する小ネタでした!
少しでもみなさんの参考にならば幸いです!
ベイトキャスティングを極めれば格段に釣りの幅も広がるのでぜひ練習してみて下さい!

ベイトキャスティングはサミングとフェザリングが重要ってことでしね!