バックラッシュ [backlash] / バックラばっくらっしゅ
- 公開日
- 2018年06月29日 17:00:00
バックラッシュ [backlash]の英単語の意味は「急激なはね返り、過激な反動、逆戻り、がた、あそび」ですが、ルアーフィッシングにおいてバックラッシュとはキャスト時にリールから放出されたラインが絡んでしまうトラブルを指します。
バックラッシュを略してバックラと呼びます。
ベイトリールでバックラッシュが起こる仕組み
キャスト時のライン放出スピードに対し、スプールの回転スピードが上回ることでベイトリール内にラインが溜まってしまい起こります。
バックラッシュが起こるタイミングはルアー着水時もしくはキャスト時にロッドをクイックに振った場合に起こります。
ベイトリールでバックラッシュ対策
ベイトリールでのバックラッシュは対策を行うことで回避もしくは軽減できます。
サミングを行う
サミングを行うことでルアー着水時のバックラッシュを回避できます。
ベイトリールのキャストにおける基本の動作で、ロッドを持った側の手の親指の腹でルアーが着水する前にスプールを押さえて回転を止めます。
メカニカルブレーキを強くかける
メカニカルブレーキを強くかけることでスプールの回転に抵抗を加えてスピードを抑えます。
キャスト時のスプールの回転スピード抑制、ルアーの着水前にスプールの回転が下がるもしくは止まることでバックラッシュを回避できます。
サミングを行ってもバックラッシュする場合はメカニカルブレーキを強くするのも一つの方法です。ただしメカニカルブレーキを強くするとルアーの飛距離が落ちてしまいます。
遠心ブレーキ/マグネットブレーキを強くする
遠心ブレーキはスプール回転の遠心力を使ってブレーキをかけます。スプールがある一定量の回転になった場合にブレーキがかかり、キャスト時にロッドをクイックに振った場合のバックラッシュ対策に有効です。
DCブレーキ(デジタルコントロールブレーキ)搭載リールを使用する
スプールの回転スピードに応じて電子制御でブレーキをかけます。他のブレーキとは違い必要な時にだけ効率良くブレーキをかけるので飛距離を落とさずにバックラッシュを回避できます。
ただし通常のベイトリールにくらべ高価です。
ベイトリールでバックラッシュ解消法
軽度のバックラッシュではレベルワインダーからロッドの穂先方向へラインを引き出せば解消できます。
重度の場合はドラグをきつく締めて“レベルワインダーからロッドの穂先方向へラインを引き出せるところまで出す” → “リールを巻く”を繰り返すことで解消できます。それでも解消されない場合はスプールをリールから出してラインの絡みを解消しましよう。
スピニングリールでバックラッシュが起こる仕組み
スピニングリールでバックラッシュが起こる原因は様々で、スプールからヒゲが出来てしまった場合、ラインがスプールに対しフワフワの状態で巻かれていた場合、ラインが過度にヨレた場合などがあります。
スピニングリールでバックラッシュ対策
スピニングリールでバックラッシュ対策は、着水時にロッドを持った側の手の人差し指でスプールを押さえてサミングするかベールを戻して余計なラインを出さない。余計なラインが出てしまった場合はラインを手で抑えながらテンションをかけてラインを巻く。
キャスト前にヒゲが出来ていないか確認し、ヒゲが出来た場合は解消してからキャストを行う。
ドラグが大量に出た場合やヨレに気づいた時にヨレを解消してからキャストを行いましょう。
スピニングリールでバックラッシュ解消法
スピニングリールでバックラッシュが起こった場合は複雑にラインが絡むことが多いです。手で解消出来ない、時間がかかる場合は諦めて絡んだ部分のラインを切って結び直しましょう。